2015/09/14 Gerry 先生コーチング

バーバーショップの本場アメリカから2度の世界大会チャンピオンに輝いた経歴を持つ Gerry Papageorge さんがコーチに来てくださいました! Sweet Adelines 東京コーラスさんが招聘されて、土日は 東京コーラス と Harmonix でコーチング、そして月曜日はガールフレンズβにわざわざお越しくださったのであります。贅沢で濃厚な2時間半を過ごしました。



(以下こんきちのレポ。)

最初に David Wright 氏のアレンジ曲を3曲聴いて頂き、さて先生に題材を選んでいただこうと思ったのですが、「もっとバーバーショップらしく」という課題でレッスンするためには、終始字ハモで和音和音を一緒に動く曲を題材にしたほうが良いとのことで、急遽題材を「That's What Friends Are For」に切り替えてレッスンスタート。

まずは「リードとそれ以外」ではなく「チームとして」歌うために、声の出し方を合わせるところから初めました。Gerry 先生はテナーからベースまですべてのパートを経験されてるので、各パートの発声を見て頂けて大変ありがたかったです。

最初にリードの音色作り。今までよりももっと頭の部分に空間を感じるような広くて深くて暖かみのある声に、との指示が。これにすぐ反応できるあっちゃんサスガです。

次にベースは音が低くなると息が混じってしまうのでもう少し固めの集めた声に、とのアドバイス。音が上下しても意識は上下せずまっすぐのままで、首の後ろを伸ばすような意識で、と。また、最初は低い音はリアレンジしてちゃんと声が出る音域に変えてしまい、徐々に音域を下に伸ばしていくのも手であると。

テナーはベースとは逆に音が詰まりすぎて、喉を使って顔の中で歌っているような感じになってしまっているので、もっと外&前で鳴らすようにとのアドバイス。これを修正するために、リードと向い合って立ってお互いの口の中をめがけて歌い、お互いの声の感触が同じになるように…というかリードはそのままで、テナーがそれに同化出来るように歌ってみる。そうすると2人の中間地点で面白いことが起こりました!

最後はバリトン。やはり向かい合って音色を揃えるようにする。誰と一緒に歌うかで自分の歌い方も変わってくる。pingy ではなくより broad な声で。バリトンの声によってリードの声をより豊かにするような感覚で。

続いてベース以外の3人で。テナーとバリトンはリードのクチめがけて歌い、外合わせで音色を揃える。それが揃ったら最後にベースが加わり、3人でリードのクチをめがけて歌う。この時点で最初とは全然違う音になっていました!
こんきちの感覚ではバーバー声は、より合唱に近い声の出し方に感じました。

ここまでが出来て初めて、歌に抑揚を付けて感情を乗せてみます。リードは大きく歌おうとしなくても充分声量があるので、声量ではなく如何にゴージャスに聴かせるかを考えて歌えばオッケーとのことでした。

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以下、他に Gerry 先生から引き出した「感覚」や練習方法などの話を挙げてみます。

★ 下顎はぶらさがっているだけ。意識するのは上顎だけ。

★ ベースを歌うとき、Gerry さんは自分の頭がパカっと空いて、そこにスピーカーが顔を出してるような感覚で歌ったそうです。

★ まっすぐ立ってしまうと腹筋がうまく使えないので、膝をちょっと曲げて腰を落として背中を逸らさずに体が自由に動けるようにする。犬が吠えても息が切れないのは四つん這いで腹筋がちゃんと使えてるから(笑)

★ マイクをちょっと離した位置に置いてそこに音を集める、しかもピーっと細く(to)集めるのではなく乗せるように(on)集める。自分の耳の中で音を聞くのではなく、外で集めた場所で聞く

★ 自分の喉を使って歌うのではなく自分は容器ようなものであり、地面からのエネルギーを下から吸い上げてそのまま前に出す。地面からエネルギーが自分を通って前に出て行く。

★ Gerry さんの感覚では、音と歌詞を覚えたあとは脳みそがお腹に移動して、それがエンジンになっているような感覚で歌うと、地面からのエネルギーを伝えやすくなる。

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さて次に、何かずっと字ハモで進む曲を、譜面を変えずにいろんな雰囲気で歌ってみるという試みをということで…うーん、ずっと字ハモの曲ってまだガールフレンズで歌ってないじゃん、Happy Birthday くらいしかないね、ということでソレを聴いて頂きました。そしたら先生がアレンジをすごく気に入ってくださって楽譜をお持ち帰り!これは私のアレンジなのですごく嬉しかったです♪

これをバラード風に、アップチューンで、と歌ってみました。いまはコレ1曲しか無いのですが、字ハモ通しの曲を持っておけばこういう練習も出来るっていうことですね。なにかアレンジしてみようかな…。

次は曲の入りでカウントをせずに歌い出す練習。一斉に歌うものはリードが、ベルトーンで始まるようなものは最初の音を出す人が、周りに自分の息遣いを明示する。大きな動作でなくてもそれはできる。そしてその他のひとはいつでも歌い出せるように響きのポジションと息の準備をしておき、あとは最初に呼吸を取る人に乗っかるだけ。入りがベルトーンでもできる!

これを出来るようにするにはやっぱりたくさん練習をして、曲のテンポをバッチリ共有しておく必要があります。カウントで入るよりずっとクールなのでこれも練習していきたいと思います。

そして最後に、どういう風に動きながら歌うかを伝えるために、リードの位置に Gerry さんが中に入って、あっちゃんは下に降りて、歌はあっちゃんが歌いつつ Gerry さんが一緒に踊ってくださいました。これは新鮮な感覚!! 肘の開閉でいろんなことが表現できて面白かったです。この時のネタは「I Got Rhythm」だったので、腰も足も大分動いていました。動画を撮らせて頂いたのでこれは色々盗めそうです♪

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Gerry 先生、ほんとうにありがとうございました!! またお会いできる機会までに教えて頂いたことを身につけて成長していたいと思います (^^)

2015/08/30〈アルカペラ〉夜の部

【アルカフェスタ☆アルカペラ★夏の終わりのハーモニー】〈夜の部〉

改名してから初めてのライブでした! お聞きくださった皆様、ありがとうございました♪

レパートリー、ちょっとずつ増えてまいりました。★付きの曲が今回の新曲です。

〈セットリスト〉

1. Mister Sandman
2. Tonight ★
3. A Whole New World
4. That's What Friends Are For ★
5. I Got Rhythm
6. Lazy Day ★

6曲中3曲(3・5・6)が David Wright 氏のアレンジでした。David サイコー!!